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スタッフのひとこと    

2016年の振り返りと2017年の抱負

うちのイベントやツアーの参加者は老若男女、仕事や経
験、地域も様々。賑やかで楽しい。若い人がいてくれる
と老いた人も元気になります。若い人は老いた人から貴
重な知恵を得ているようです。それぞれが意見を活発に
述べつつ、他の人の意見も真剣に聞いています。異なる
視点や意見から気づきを得て考えを深めています。イベ
ントやツアーに繰り返し参加してくださる方が増えたか
らか、誰をも包み込む温かい空気が醸成されています。
そこに、美味しい料理の数々が登場するのも最近の傾向。
お米はアグリ笹森さんの「うん米」。それに「のだ塩」だ
けでもご馳走!ネパールのスパイスは相変わらず新鮮で
美味しく薬膳効果抜群!世界最高品質の椿油をたっぷり
つかった料理、山葡萄ピューレはメインにもデザートに
も合い、山葡萄ジュースは大人気。来年からは山葡萄ワ
インも加わる。う~ん、何と言うぜいたく!
しかし、ひたひたと近づく不気味な足音も聞こえます。
或いは、大きく暗い穴に引き込まれそうな感覚。思考が
追い付かないスピードでどんどん新しい法律ができ、制
度が変わっています。頑張って働いて社会を支えてきて、
老人になったら・・・。少子化で困ると言われても、産
み育てるのが困難な社会。管理しやすい優等生でないと、
学校に居場所がない。福島の原発事故は人災なのに責任
者は野放し、ふるさとを追われてしまう住民。度重なる
選挙で民意をどれほど明確に示しても、基地負担が軽減
されず、ますます追い詰められる沖縄。オスプレイは今
や日本上空どこ構わず飛び、全国の沖縄化が進む。切り
捨てられていく人がどんどん増えています。
老いを感じる昨今。新年の誓いは?生きている限り、守
るべきものを守り続けたい。その体力、気力を与えられ
んことを切に願います!

私事で恐縮ですが、昨
年は生活環境の変化し
た年でした。ネパリの
事務所がある栄区に
10月に引っ越しまし
た。スーパーや図書館

ネパリ・バザーロの活動の特徴は、「支援する人―支援さ
れる人」という関係を越えたところにあるように思います。
長期的なつながりをじっくりと築き、かつて蒔いた種から
花が咲き、果実になる。その間、根気よく水を遣り、陽に
あて、養分を注ぐ。私はただ傍観者として、それらの花や
果実を愛で、生きることの意味を考えさせられ、自分の足
元でできることを探し続けています。ネパリ・バザーロを

ネパリ・バザーロ代表

NPO法人ベルダレルネーヨ共同代表

土屋春代

NPO法人ベルダレルネーヨ共同代表 魚谷早苗

NPO法人ベルダレルネーヨ副代表 内藤眞弓

知らなかった私と、知っ
てしまった後の私では、
ほんの少し変化してい
ることを信じ、ささや
かでも種を蒔く人にな
りたいと願っています。

がすぐ近くにあり、川沿いの遊歩道を鴨や鯉や猫や富士
山を見ながら通勤し、快適に過ごしております。それま
でネパリには電車や車で通い、終電を気にしながら駅ま
で走ることもありましたが、もう何時になっても徒歩圏
内!(ちゃんと帰りますけどね)。栄区に住むのは初めて
とはいえ、ネパリ設立の時から25年間足繫く通っている
土地ですし、以前のネパリ事務所があったエリアに家が
あるので、「そうそう、ここに抜け道の路地があったねぇ」

「昔よく使っていた居酒屋や中華料理屋なくなっちゃった

んだぁ」…と故郷にUターンしてきたような懐かしさも
あります。引っ越しで山ほど物を捨て、車も処分して、すっ
かり身軽にもなりました(また増えていくのでしょうけ
れど)。スタッフもみんな事務所周辺に暮らしているので、
なんだか安心。これからも末永くよろしくお願いいたし
ます。

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