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スタッフのひとこと    

2015年の振り返りと2016年の抱負

ネパリ・バザーロ副代表

NPO法人ベルダレルネーヨ事務局長

丑久保完二

2016年は東北の仕事創りの進展にわくわくした年でした。5月には岩手県胆沢で田植え
を体験しました。生まれて初めての田植え体験で大喜びでした。泥の美しいこと。この
ように美しい泥を保つのにはどれほどの手間がかかっているのでしょうかと感心しまし
た。帰ってから田植えをしている写真を見せて、友人知人に自慢しました。青空の下、バー
ベキューがおいしかったです。陸前高田の「椿のみち」に行き、椿の草取りを楽しみました。
10月には岩手県野田村に行き、ワイナリーの完成を祝いました。山ぶどうの収穫はとて
も贅沢な体験でした。山ぶどうには濃い味が込められていて、滋養豊かですね。ワイナ
リ―完成式典を興味深く見学しました。太鼓の演奏が素晴らしかったです。マツタケも
何年ぶりかに食べることができて、皆さん大喜びでした。私は翌日、「だらすこ工房」で
木を磨いてペンダントを創り、大変楽しい時間を過ごしました。
と、楽しい思い出ばかりで、東北支援をしているのか、自分が支援をされているのかわ
からないような、豊かな時間を過ごすことができました。

NPO法人ベルダレルネーヨ監事 磯崎京子

2015年4月末に発生したネパール大地震から約2年、昨
年はその冬季支援に始まり、その継続をしつつも、なか
なか進まないネパールの復興に寄り添う形で、現地訪問
を実施して来ました。直接的な物資支援から、間接的な
支援、心臓手術が受けれるようにとお手伝いや立ち会い
があったり、手術が必要な赤ちゃんが病院に安心してか
かれるようにお世話したり、避難キャンプの土地を貸し
ている地主に対し、電気が避難民の仮設に引けるように、
そして、もう暫くその土地に住めるようにと交渉をした
り、水不足が深刻な農村部に、井戸堀りの検討をしたり、
カトマンズ近郊の養護施設建物が、地震で地盤沈下して、
雨期に水が侵入、そして雨漏りも酷くなり、一部、新築
もしました。シリンゲ村では協同組合復興に向けた建物
や仕組みなど、メンバーや役員の皆さんとの話合いをし
て、建築技士を現地にお連れして、しっかりした建物を
建てる準備もしました。定期的な支援としては、奨学金
や財形貯蓄システムのフォローなどもあり、家庭訪問、
面談を通じて、適性を考え、奨学金を支給する、しない
などの判断もしながら、案件に追われた1年になってし
まいました。今年は、これらの結果を出しながら、進ん
で行きたいと思います。

ネパリ・バザーロ取締役

NPO法人ベルダレルネーヨ事務局

高橋百合香

2017年が始まりました。国際社会の激しい時代の流れの
中で、日本もネパールも大きな変化の渦に巻き込まれて
いくのをひしひしと感じています。横浜で暮らし、ネパー
ルや東北被災地と関わり、世界で起こる悲しいテロの
ニュースが届き…、うまく言葉にならないのですが、別々
の問題ではなく、問題の根底が共通していることを感じ
ます。何年、何十年か先に、あの時ああしていれば…そ
ういう後悔だけは絶対にしたくありません。日々できる
ことは、とてもとても小さくて地道なことですが、大切
な仲間と共に、日々コツコツと、希望を持って生きられ
る社会になるように、豊かな心で安心して暮らせるよう
に、できることを積み重ねていきたいと思います。
1月1日にネパールでロヒットさんにお会いして色々話
をしました。ネパールの厳しい状況であっても『サンバー
ブツァ!!Possible!!」という言葉を何度も聞いていると、
絶対にできるという気持ちになってきました。色々なこ
とを見直して、Changeの一年にしたいと思っています。

スタッフのひとこと    

2016年の振り返りと2017年の抱負

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