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ネパール活動報告≪シリンゲ村≫

奨学金によって、農業の高専に進学したラ
ジクマール君。2016年5~9月に、フィ
ディムのカンチャンジャンガ紅茶農園にて
実地研修をし、2017年2月に卒業試験に
合格しました。村に戻り、いよいよこれか
らです。シリンゲ協同組合には様々な問題

奨学生

ラジクマール君

コーヒーの栽培状況

1996年、私たちはシリンゲ村に出会って以来、マーケットを
作り、協同組合設立や有機証明取得、奨学金支援など応援し続
けてきました。シリンゲ村では有機農法でコーヒーを栽培して
いますが、近年病虫害の発生や水不足があり、2015年は収穫
量が激減してしまいました。農薬を一切使わないため、一旦虫
がつくと木の大部分を切り落とし、何年かかけて復活するのを
待つしかありません。
長年ご愛飲頂いているお客様には本当に申し訳ないことでした
が、状況を説明すると大変心配して下さり、回復を待つとおっ
しゃって頂きました。改めて、感謝申し上げます。

95%の家々が全半壊したシリンゲ村。政府からの支援金は未
だ届かず、建築資材高騰、労働力不足で、家を再建できた人は
極僅かです。多くの人が家の解体もままならない状況で、壊れ
たままの家や、空き地に小屋を建てて凌いでいます。

大地震被害、その後の状況

シリンゲ村のあるトゥラドゥルン地区の中でも、最も奥地に住
み、生活が厳しいタマン民族の方々が暮らすバイラトン地区。
大地震で、水を引いているパイプが壊れてしまい、すぐに支援
をしました。しかし、お金があっても材料を調達するのに一苦
労。数年前にようやく通った道も、がけ崩れであちこち壊れて
いました。トラックにパイプを乗せて、道中手作業で岩をどか
しながら進み、ようやく村に届きました。さらに村人たちが急
斜面を人力で運んで設置し、水が復活しました。それから訪ね
る度に、本当に感謝していると何度も何度も御礼を言ってくだ

支援活動の経過

さいます。
協同組合の事務所建設は、問題が次々と発
生しています。一つひとつクリアしながら、
村人と共に今後のことを考えていきます。

があり、困難な状況で
すが、今こそ、真のリー
ダーが求められていま
す。村の未来のために
頑張ってほしいと思い
ます!!