キサン・ファウンデーション

東ネパールのインド国境付近に住む、少数民族
キサンの人々。生活は厳しく、支援を開始した
当初はトイレもないのが普通でした。高校卒業
資格を得た子どもたちが中心となり、生活向上
のために活動しています。主な活動は、家族リ
ストの作成と生活状況把握、就職につなげる活
動、私たちの奨学金の紹介などをしています。

モーニングスターチルドレンズホーム

カトマンズ郊外にある養護施設で、6歳から15
歳まで15名が暮らしています。2016年は2名
の男の子がストリートから保護されて、ホーム
の仲間に入りました。SLC(高校卒業資格)を
受けると身寄りのある子どもはホームを卒業
し、家族や親せきの元に帰ります。身寄りのな
い子、帰れる状況にない子は、自立できるまで
ホームが養います。2016年は7人の子どもが
14歳を迎え、それぞれに自立への不安を抱え
ながら暮らしています。ラムチャンドラさん、
妻のビヌカティワダさん、娘のアニスマさんと、
若い二人の女性スタッフが、細やかに声をかけ
ながら面倒をみています。スタッフの一人ダン
マヤさんは、ここで育ち大学まで進学。子ども
たちに勉強を教えています。これからも見守っ
ていきたいと思います。

スワボーダケンドラ

東ネパールのインド国境に近いドゥラワリにあ
る養護施設。少数民族キサンの子どもたちを中
心に面倒をみています。寝泊まりしながら学校
に通うのは、男の子11人、女の子9人。他、
近隣で生活が厳しい約100名の子どもたちに
奨学金を出しています。私たちは2015年に雨
漏りがする屋根の修理に約70万円を支援し、
2016年にほぼ完成しました。屋上の半分は洗
濯物を干す場所に、半分はテラスにして皆が集
える場所にするそうです。

医療施設で働くムナさんの姿に
刺激を受けて、CMA(准看護師)
のコースに進学しました。実務
研修3か月を含む18か月のコー
スです。早く仕事に就きたいと
必死でした。自立して働く女性
のモデルは、貴重な存在です。

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ネパール活動報告≪福祉プログラム 教育・生活支援≫

老朽化していた上に大地震により地盤

沈下し、雨が降ると浸水していた男子

寮。2016年に建て替えを支援しまし

た。子どもたちはどれほど嬉しいこと

でしょう。伸び伸びと育ってほしいと
思います。

支援

男子寮の建て替え

いつも歌と踊りで迎えて下さいます。幼い子どもが主役と
なり、年長の子どもがフォローします。最初は恥ずかしがっ
ていた子どもの、終わった後の誇らしそうな表情!「笑う
時もあれば、泣きたい時もある。それでも人生は続いてい
く」という歌詞に合わせて、豊かな表現で、のびのびと踊
る子どもたち。健やかに育ちますように。

交流

子どもたちの様子

奨学生

ギタさんとディーパさん

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